北海道の桜は、本州よりも約1カ月ほど遅れて開花します。
札幌では例年、4月下旬から、5月中旬にかけてが見頃で、2025年は4月28日ごろに開花し、5月2日
ごろに満開を迎えると予想されています。
また、開花が始まってからもしばらく見頃が続くため、遅咲きの品種を含めれば5月下旬まで
楽しめるスポットも少なくありません。
花見のタイミングを逃した方にとっても、札幌は春の最後の桜旅にぴったりです。
この記事では、札幌市内で楽しむ有名な花見スポットの、桜の見頃とアクセスを詳しく解説していきます。
札幌の桜はいつが見頃?
北海道では、桜の開花時期が本州と比べておおむね1カ月ほど遅れるのが特徴です。
特に札幌市では、毎年4月下旬から5月上旬にかけて、街中や公園などさまざまな場所で桜が見頃を迎え、春の訪れを実感できます。
札幌の桜の開花は、全国的に見ても遅い時期であるため、他の地域でお花見を逃してしまった人にも
嬉しいスポットとして人気があります。
2025年の開花予想によると、札幌市内では4月28日頃から桜が咲き始めると予想されており、満開の
タイミングは5月2日頃になる見込みです。
例年よりもやや早い開花となりそうなので、ゴールデンウィークに合わせて訪れるのもおすすめです。
また、札幌市内には公共交通機関が整備されており、花見スポットまでのアクセスが非常に便利です。
主要な公園や観光地が市内中心部から比較的近いため、複数の桜スポットを一度に巡ることも簡単に
できます。
さらに、遅咲きのヤエザクラやチシマザクラも各所で見ることができ、4月下旬から5月下旬にかけて、
長い期間桜の美しい風景を楽しむことができるのも札幌のお花見の魅力です。
札幌市内有名な花見スポット5選
札幌市内でお花見の名所と呼ばれ、札幌市民だけでなく観光客にも有名なスポットが多くあります。
その中でも札幌市内にあり、アクセスも便利な名所のスポットを紹介します。
札幌市内有名な花見スポットその1 北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)
明治時代に建てられた重厚な赤れんが造りの建物、北海道庁旧本庁舎は、札幌市のシンボル的存在
としても広く知られています。
美しい西洋風建築様式を取り入れたデザインは、歴史と文化を感じさせる存在感があり、建築ファン
にも人気のスポットです。
現在は一部改修工事が行われていますが、敷地内は自由に出入りでき、桜の季節には多くの人が訪れる
絶好の花見ポイントとなっています。
春になると、赤れんがと淡いピンクの桜が織りなすコントラストが実に見事で、建物の背景に咲き誇る
エゾヤマザクラやヤエザクラは、まるで絵画のような風景を作り出します。
敷地の正面広場では、木々の合間からそっと差し込む陽光が花びらを優しく照らし、心が洗われるようなひとときを過ごせます。
この場所は、観光客はもちろん、地元の人々にとっても春の訪れを感じる大切な場所として長年愛されています。
ベンチに座って桜を眺めながら読書を楽しむ人、芝生の上にレジャーシートを広げてランチを囲む家族連れ、写真撮影に夢中になる若者など、思い思いの時間が流れています。
近くにはおしゃれなカフェやベーカリーも多く、テイクアウトしたコーヒーやスイーツを持ってくるのも楽しみ方のひとつです。
また、夕暮れ時からはライトアップが施され、昼間とはまた違った幻想的な景色が広がります。
ライトに照らされた桜と赤れんがの建物は、昼とは異なるロマンチックな雰囲気を醸し出し、カップルやカメラ愛好家にも人気です。
季節限定で行われる夜間イベントが開催されることもあり、夜のひとときをゆったりと過ごすことも可能です。
アクセスの良さも魅力のひとつで、JR札幌駅や地下鉄大通駅から徒歩で気軽に訪れることができ、観光ルートに組み込むのにも最適な立地。
札幌の中心部にありながら、ゆっくりと季節を感じられる貴重な場所です。
北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)アクセス
JR「札幌駅」南口下車徒歩7分。
地下鉄東西線・南北線・東豊線「大通駅」または、
地下鉄南北線・東豊線「さっぽろ駅」下車徒歩10分
札幌市内有名な花見スポットその2 北海道大学
札幌駅北口からすぐの場所に広がる北海道大学のキャンパスは、春になると美しい桜に彩られる憩いのスポットとして市民にも親しまれています。
広大な敷地を誇る大学構内には、エゾヤマザクラ、シダレザクラ、ヤエザクラなど多彩な種類の桜が植えられており、それぞれが異なる表情を見せながら、訪れる人々の目を楽しませてくれます。
見頃も4月下旬から5月中旬までと長く、期間をずらして訪れても違った風景に出会えるのが魅力です。
特に人気なのはクラーク像のあるエリアで、芝生が広がる開放的な空間と桜のコントラストが美しく、多くの人がレジャーシートを広げてお花見を楽しんでいます。
のんびりと過ごす家族連れや、大学周辺で暮らす住民の姿も多く見られ、キャンパス全体が春の賑わいに包まれます。
学生たちの活気ある雰囲気と、歴史的な建物が調和する風景は、ここでしか味わえない魅力のひとつです。
また、構内には一般向けに開放された散策路が整備されており、静かな環境でじっくりと桜を楽しみたい方にもぴったり。
朝の光に包まれた桜並木を散策すれば、心地よい空気とともに清々しい一日が始まります。
敷地内には資料館や博物館、カフェテリアなどもあり、散策の合間に立ち寄って一息つくのもおすすめです。
春の北海道大学は、学びの場としてだけでなく、市民や観光客が自然と歴史に触れられる特別な場所。
日々の喧騒から離れ、知と自然が融合した空間でゆっくりとした時間を過ごすには最適のロケーションです。
北海道大学アクセス
JR
札幌駅北口から徒歩約7分
地下鉄南北線
北12条駅から徒歩約4分、北18条駅から徒歩約7分、さっぽろ駅から徒歩約10分
地下鉄東豊線
北13条東駅から徒歩約15分、さっぽろ駅から徒歩約10分
札幌市内有名な花見スポットその3 札幌大通公園
札幌の都心部を東西に横断するように伸びる大通公園は、四季折々の花と市民の憩いの場として知られています。
特に春には、エゾヤマザクラやソメイヨシノが咲き誇り、街中にありながらも自然を身近に感じられる花見スポットとして多くの人でにぎわいます。
の立地の良さから、観光客だけでなく、近隣で働く人々の癒しの場所としても長年親しまれています。
園内は1丁目から12丁目までのエリアに分かれており、それぞれ異なる景観を楽しめるのも魅力のひとつです。
随所にベンチや芝生広場、花壇が整備されていて、どこでも気軽に立ち寄れるのが嬉しいポイント。
春の花見シーズンには、通り沿いに並ぶ桜がピンク色の並木道をつくり出し、訪れる人の目を楽しませてくれます。
札幌テレビ塔から見下ろす桜のパノラマは圧巻で、昼夜問わず多くのカメラマンや観光客が足を運びます。
また、4月下旬から5月上旬にはキッチンカーや露店が出店されることも多く、道産グルメやスイーツを味わいながらの花見が楽しめます。
期間中は地元のアーティストによるストリートライブやパフォーマンスが開催されることもあり、花だけでなく文化にも触れられる空間となります。
5月中旬には、さっぽろライラックまつりも開催され、桜とライラックの共演を堪能できるのもこの時期ならではの贅沢。
オフィス街に隣接していることから、平日は仕事の合間にランチを楽しむビジネスパーソンの姿も多く見られ、休日には観光客や家族連れが集まり、にぎやかな雰囲気に包まれます。
週末にはピクニックを楽しむ人々の姿も目立ち、子どもたちの笑い声が響く和やかな空気に包まれます。
公園内は清掃が行き届き、トイレやごみ箱も整備されているため、快適に過ごせるのもうれしいポイント。
夜にはライトアップされることもあり、幻想的な夜桜散歩も楽しめます。
テレビ塔を背景に浮かび上がる桜は昼とは違った趣があり、カップルや友人同士で訪れるにもぴったりです。
札幌大通公園アクセス
JR
JR札幌駅から地下鉄乗り換え又はバス、徒歩
地下鉄
地下鉄東西線「大通駅」または「西11丁目駅」下車
地下鉄南北線「大通駅」下車
地下鉄東豊線「大通駅」下車
札幌市内有名な花見スポットその4 中島公園
中島公園は、札幌の中心部からすぐアクセスできる好立地にありながら、四季折々の自然を感じられる都会のオアシスです。
春になると、エゾヤマザクラ、ヤエザクラ、シダレザクラなど多彩な桜が咲き誇り、公園全体がやさしい桜色に包まれます。
広大な敷地と起伏に富んだ地形が織りなす風景は、都会にいながらも自然の息吹を存分に感じることができます。
桜の見頃は4月下旬から5月下旬と長く、特にゴールデンウィーク前後には多くの人が訪れる人気スポットとなります。
園内にある、菖蒲池では、ボートに乗って水上から桜を眺めることができ、まるで絵画の中にいるような特別な体験ができます。
池の周囲には桜の木が取り囲むように並び、水面に映る桜と相まって美しい情景を演出します。
朝の静かな時間帯には鳥のさえずりが響き、癒しのひとときが流れています。
また、公園内には歴史的建造物、豊平館があり、白い洋館と桜のコントラストは非常にフォトジェニック。
明治時代の趣を残すこの建物は内部の見学も可能で、館内では当時の家具や装飾を見ることができ、文化と自然を同時に楽しめるのが中島公園ならではの魅力です。
さらに周辺には日本庭園や石灯籠なども点在しており、散策しながら多様な景観を楽しむことができます。
園内はベビーカーや車いすでも通行しやすく整備されており、ファミリー層にも優しい設計。
広々とした芝生や遊具のあるエリアもあるため、子ども連れでものびのびと過ごせます。
ペット同伴での入園も可能なため、愛犬との散歩を楽しむ人の姿も見られます。
休日にはピクニックを楽しむ家族や、のんびり散歩するカップル、ランニングを楽しむ人々など、訪れる人それぞれが思い思いの時間を満喫しています。
さらに、夜には一部の桜がライトアップされることもあり、昼間とは異なる幻想的な光景が広がります。
池の周辺では桜のリフレクションとライトアップが融合し、水面に浮かび上がる桜の姿はため息が出るほど美しいと評判です。
光の演出が静かな夜の公園に優雅さを加え、日中とはひと味違ったロマンチックなひとときを演出します。
中島公園アクセス
地下鉄南北線「中島公園駅」下車 1・3番出口
地下鉄南北線「幌平橋駅』下車 1・2番出口
市電「中島公園通」「行啓通」下車 徒歩3分
市営バス 環状バス「中島公園前」「中島公園入口」「幌平橋駅前下車
中央バス 札幌ターミナルから「中島公園入口」「幌平橋駅前」下車
札幌市内有名な花見スポットその5 円山公園・北海道神宮
札幌市の西部に位置する、円山公園と北海道神宮は、自然と歴史が調和する札幌随一の花見スポットとして、多くの市民や観光客に親しまれています。
春の訪れとともに、エゾヤマザクラやソメイヨシノを中心とした桜が咲き誇り、公園全体が淡いピンク色に包まれます。
特に注目したいのは、神宮の参道に咲き並ぶ桜の並木道。
鳥居をくぐった先に広がるこの桜並木は、まるで桜のトンネルのようで、厳かな空気の中にも春らしい華やかさが感じられます。
参拝とお花見を同時に楽しめるこのエリアは、老若男女を問わず人気のスポットです。
写真撮影にもぴったりで、春の神宮は多くのフォトグラファーにとっても魅力ある被写体となっています。
また、境内には茶屋も点在しており、桜を眺めながら抹茶や桜スイーツを楽しむことができます。
特に桜餅や団子などの季節限定の和菓子は、春の風情をさらに深めてくれる存在です。
さらに、屋外の席に腰かけてゆっくりとお茶を楽しむ時間は、春の訪れを五感で感じる特別なひととき。
北海道神宮の荘厳な建築と桜の柔らかな色合いが織りなす風景は、日本ならではの美を感じさせてくれることでしょう。
隣接する円山公園では、広大な敷地の中に点在する桜の木々が穏やかな雰囲気を演出しており、自然散策を楽しむ人や、レジャーシートを敷いてのんびり過ごす家族連れの姿が多く見られます。
芝生の広場では子どもたちが元気に駆け回り、大人たちはお弁当を囲んで談笑する光景が広がり、春らしい温かな空気に包まれています。
公園内には原始林も広がっており、森林浴を兼ねたウォーキングやバードウォッチングを楽しむこともできます。
リスや野鳥と出会えるチャンスも多く、自然とのふれあいが満喫できるのも大きな魅力です。
さらに、公園内にはバーベキューが楽しめるエリアもあり、春の行楽を満喫したいグループにもぴったり。
アウトドアチェアやテーブルを持ち込んで、桜の下での食事を囲めば、思い出に残るひとときを過ごすことができるでしょう。
お花見シーズンには多くの人でにぎわうため、事前の場所取りや道具の準備もしっかり行うと安心です。
円山エリアは、周辺に円山動物園やおしゃれなカフェ、雑貨店が立ち並ぶエリアもあり、一日を通して楽しむことができる観光地としても魅力的です。
歴史・自然・グルメがすべてそろった円山公園と北海道神宮は、札幌の春を体感するには欠かせないスポットといえるでしょう。
円山公園・北海道神宮アクセス
地下鉄
地下鉄東西線 「円山公園駅」下車 3番出口徒歩5分
JRバス
JRバス(地下鉄東西線『円山公園駅』から)「動物園前」「総合グラウンド前」「円山西町2丁目」下車
JRバス(地下鉄東西線『西28丁目駅』から)「神宮前」「宮の森1条10丁目」下車
まとめ
今回は、札幌市内で楽しむ有名な花見スポット5選!【2025】桜の見頃とアクセス紹介の記事でした。
札幌には、桜と歴史的な建築物、広大な公園や原生林とが織りなす、美しく調和した景観を楽しめるスポットが数多く点在しています。
それぞれのエリアには個性があり、訪れる場所によって雰囲気も大きく異なるため、桜巡りを通して札幌の多面的な魅力を発見できるのも醍醐味のひとつです。
また、札幌の春は長く楽しめるのも特徴で、場所や品種によって開花時期が異なるため、4月下旬から5月下旬まで、時期をずらしてさまざまな桜を楽しむことができます。
カスミザクラ、エゾヤマザクラ、ヤエザクラなど、北海道ならではの品種が咲き誇る光景は、本州の桜とはまた違った趣があります。
公共交通機関が充実しており、札幌市内の主要な花見スポットは地下鉄やバスを使って簡単にアクセスできるのも大きな
魅力です。観光客でも迷うことなく効率的に巡ることができ、時間を有効に使ったプランニングが可能です。
さらに、桜の名所周辺にはカフェや土産店、観光施設も多く、花見だけでなくグルメやショッピングもあわせて楽しめます。
桜の下で過ごすひとときは、写真に収めたくなる美しさだけでなく、心に残る春の思い出になるでしょう。
のんびり散歩がてら、花の香りや春風を感じながら、穏やかな時間を過ごせるのが札幌の春の魅力です。
この春は、ぜひ札幌を訪れて、心を潤す桜との出会いを体験してみてください。