北海道・洞爺湖の夏を華やかに演出する「洞爺湖ロングラン花火大会」は、全国的にも現在できない、半年間連日開催の花火イベントです。
2025年も例年どおり、4月下旬から10月末までの約半年間、毎晩20時45分から約3分20分間、湖畔の空を彩る花火が打ち上げられます。
湖上から発射される花火は、周囲の山々に反響し、湖面に映る光とともに幻想的な風景を作り出します。
この記事では、開催スケジュールやアクセス方法、観賞におすすめの駐車場やスポット、家族連れにも優しい場所など、旅行者目線で役立つ情報を詳しくご紹介します。
洞爺湖ロングラン花火大会概要

洞爺湖ロングラン花火大会は、毎日開催されているのね。

洞爺湖の湖面の船から打ち上げられるから、場所がその時々で変わって、普通の花火大会とは趣が違うのが特徴だよ。
全国でも珍しい、半年間連続開催の魅力
北海道内の多くの花火大会は一夜限りの大規模イベントとして開催されます。
その日限りの特別な夜を演出するため、準備も来場者も一極集中し、非常ににぎわいます。
しかし、洞爺湖の花火はそれとは一線を画し、1日あたりの発数こそ控えめながら、半年間連日で開催されるという全国的にもまれなスタイルが大きな特徴となっています。
この形式によって、観光客は特定の日を狙う必要がなく、いつ訪れても確実に花火を楽しめるという大きなメリットがあります。
観光と合わせて予定を柔軟に組めるため、旅行の自由度が高まり、急な天候不良や体調不良にも対応しやすくなります。
また、連日開催のため混雑が分散し、落ち着いて花火を鑑賞できるのもポイント。
さらに、長期にわたって地域に活気をもたらす存在として、地元経済や宿泊業への貢献度も高く、多くの観光客にとっても、地元の人々にとっても、かけがえのないイベントとなっています
開催期間・時間・場所まとめ
【開催期間】2025年4月下旬~10月末
【開催時間】毎晩20:45~21:05(約20分)
【打ち上げ場所】洞爺湖温泉街湖上
【打ち上げ数】約450発/1日
【観覧料金】無料(一部有料観覧船あり)
【雨天時】雨天決行(荒天中止あり)
1日に打ち上げられる花火の数はおよそ450発とされています。
一見すると、他の大規模な花火大会と比較して控えめな印象を受けるかもしれませんが、毎日開催を考えると、ほかの花火大会にひけをとらない規模と言えます。
洞爺湖温泉までのアクセス
・バス利用
道南バス:洞爺駅前~洞爺湖温泉
所要時間:約20分
バスは1時間に1〜2本運行しており、観光シーズン中は増便されることもあります。
途中の景色も美しく、車窓から洞屋湖や山並みを眺めながら移動できるのも魅力です。
・タクシー利用
所要時間:約5分
早朝や深夜のバスが運行していない時間帯にも対応できるほか、荷物が多い方やお年寄り連れにもおすすめです。
駅前に待機していないこともあるため、事前予約や配車アプリの利用が安心です。
・車利用
道央自動車道:虻田洞爺湖IC
ICを降りてすぐに国道へアクセスでき、案内標識も整っているため、初めて訪れる方でも迷わず到着できます。
道中には道の駅やビューポイントも点在しており、ドライブ自体も楽しめます。
一般道ルート:国道230号経由で洞爺湖方面へ直進
所要時間:約20分
特に中山峠を越えてのルートは、自然豊かな山岳風景とともに走るルートとして人気です。
所要時間はルートと交通状況によりますが、札幌方面からであれば約2時間が目安です。
駐車場ガイド
洞爺湖温泉街の中心部駐車場(無料・好立地)
温泉街の中心に複数設けられている無料駐車スペースは、花火観賞の拠点として非常に便利です。
徒歩数分で湖畔の観賞スポットにアクセスでき、温泉街を散策した後にそのまま花火を楽しめる立地の良さが魅力です。
また、観光施設や土産店、飲食店が密集しているエリアに近いため、車を停めたあとも行動範囲が広がります。
地元のグルメを堪能したり、足湯でひと休みしたりと、花火開始までの時間を有効に過ごすことができます。
ただし、週末や連休、夏休み期間などの繁忙期は早い時間帯から混雑しやすく、満車になることもあります。
可能であれば午後の早い時間帯に現地入りしておくのがおすすめです。
最新の駐車状況は観光案内所や地域の情報サイトで確認するのが安心です。
噴水広場近くの便利な無料駐車場(混雑回避向き)
メイン会場の華やかさや混雑を避けたいという方におすすめなのが、噴水広場近くの無料駐車場です。
会場から少し距離はありますが、その分人の流れが少なく、スムーズに車を停めやすいのが魅力。
駐車スペースも広々としており、運転に不慣れな方でも安心して利用できます。
周辺には木陰やベンチのある休憩スポットも点在しており、ちょっとしたピクニック気分も味わえます。
徒歩でアクセスできる花火観賞ポイントも複数あり、湖を一望できるエリアや遊具のある公園など、家族連れにもうれしい環境が整っています。
時間に追われず、自分のペースでゆったりと花火の時間を待ちたい方や、小さなお子様連れでのんびり過ごしたい方には、まさに理想的なロケーションです。
洞爺湖花火絶景の鑑賞スポットおすすめ7選
遊覧船からの特等席
船上からの観賞は、まさにこのイベントならではの特別体験。
湖上を静かに移動しながら打ち上げられる花火を眺めることで、場所によって異なる表情を楽しむことができます。
水面に映る花火の光は、まるで湖そのものが輝いているかのようで、幻想的な雰囲気に包まれます。
また、風を感じながらデッキで花火を観賞するひとときは、陸上では味わえない開放感と臨場感があります。
静かな水音とともに、花火の轟音が反響する音響効果も特筆すべき魅力です。
カップルや記念日での利用にも人気があり、ロマンチックなムードを演出してくれること間違いなし。
船内には座席や簡易トイレが設置されている場合もあり、年配の方やお子様連れでも安心して参加できます。
クルーズは20:30出航・所要時間約45分。
季節によっては肌寒く感じることもあるため、羽織りものの持参がおすすめ。
特に土日や連休中は混雑するため、予約はできるだけ早めに確保しておきましょう。
洞爺マリン前
温泉街の中心に位置するこの観賞スポットは、花火の打ち上げの始まりから終盤までをフルに堪能できる理想的なポジションです。
正面からの見晴らしが良く、迫力ある花火が視界いっぱいに広がるため、多くの来場者に親しまれています。
また、周囲にはホテルや旅館、飲食店、カフェなどが立ち並び、花火開始の直前までゆっくりと食事を楽しんだり、温泉で体を温めたりすることができます。
特に、日帰り入浴可能な温泉施設も複数あるため、観光ついでに立ち寄りやすいのが魅力です。
アクセスも非常に便利で、公共交通機関を利用する方にも好立地。
徒歩圏内にコンビニや休憩スポットもあり、小さなお子様連れや年配の方にもやさしい環境が整っています。
夕暮れ時には湖岸の風景も美しく、夕焼けとともに花火を待つ時間もまた特別なひとときに。
観賞後はすぐに宿泊先へ戻れるので、混雑を避けてスムーズに移動できる点も大きなメリットです。
有珠山噴火記念公園
開始直後の打ち上げが間近に見られる、知る人ぞ知る静かな観賞スポット。
有珠山噴火記念公園は、広大な敷地と緑に囲まれた自然豊かなロケーションで、都会の喧騒を忘れてのんびりと過ごしたい方にぴったりの場所です。
周囲には木々や芝生エリアが広がっており、訪れる人も比較的少ないため、混雑を気にせずにリラックスした時間を過ごせます。
公園内にはベンチや東屋も設けられていて、シートを敷かなくても快適に観賞できるのがうれしいポイント。
湖面を見渡せる方角に位置しているため、花火が空に舞い上がる様子を真横からではなく、やや下から見上げるような視点で楽しめます。
また、自然の音に包まれながら観賞する花火は、より幻想的な印象を与えてくれます。
小さなお子様が走り回れるスペースもあり、家族連れにもおすすめ。
静けさの中で心に残る花火の思い出を作りたい方に、ぜひ訪れてほしいスポットです。
洞爺湖噴水広場(家族連れ向き)
噴水広場は、その名の通り美しい噴水を中心に整備された公園エリアで、遊具やベンチなどが豊富に備えられており、小さなお子様連れのご家族にとって理想的な観賞スポットです。
周囲には柔らかな芝生や木陰もあり、ピクニック気分でのんびりと花火を待つことができます。
このエリアは打ち上げ地点からやや距離があるため、花火の音が比較的やさしく響き、小さな子どもでも怖がらずに楽しめるのが大きな特長です。
音に敏感な子どもやペット連れの方にも好まれています。
また、夕方からのんびり過ごしても疲れにくい環境が整っており、レジャーシートや折りたたみ椅子を持ち込めば、快適な空間が完成します。
さらに、近くにはトイレや売店、自動販売機があり、突然のトラブルにも対応しやすい安心感があります。
ちょっとした軽食や飲み物を購入して、花火観賞のおともにするのもおすすめです。
周囲の視界も開けており、湖と夜空のコントラストが際立つ瞬間をしっかりと楽しめるスポットです。
北海道三霊泉石碑(静かな穴場)
北海道三霊泉石碑の周辺は、知る人ぞ知る静かな観賞スポットとして地元の人々からも親しまれている場所です。
温泉街から徒歩圏内という立地の良さながら、観光客の足があまり伸びないため、混雑を避けたい方にぴったりのエリアとなっています。
このエリアの魅力は、何といってもその落ち着いた雰囲気。
自然に囲まれた静寂の中、歴史的な石碑とともに夜空を見上げる体験は、まさに旅の特別なひとときとして心に残るでしょう。
特にクライマックスの時間帯には、視界の開けた一帯から大迫力の花火が頭上に広がり、木々の間から放たれる光の瞬きが幻想的な世界を演出してくれます。
周辺には舗装された遊歩道やちょっとしたベンチもあり、歩きやすく休憩もしやすいため、年配の方やゆったりと過ごしたい方にもおすすめです。
日中は歴史散策として立ち寄り、夜にはそのまま花火鑑賞を楽しめる、知的で静かな贅沢時間を味わえるスポットといえるでしょう。
金比羅火口災害遺構散策路(パノラマ絶景)
金比羅火口災害遺構散策路は、洞爺湖を高台から一望できる絶景のビューポイントであり、雄大な自然と歴史的背景を同時に感じられるユニークな観賞スポットです。
標高のある場所にあるため、湖とその向こうに広がる山々、そして空を彩る花火のすべてをワイドビューで楽しむことができます。
花火の光が湖面に反射し、夜景と一体になったその景色はまさに絵画のよう。
静かな環境で音が遠くに響き渡るため、花火そのものの「音」と「光」の美しさを再認識できる場所でもあります。
さらに、観賞エリアが広めで自由に動けるため、好みの構図で写真を撮りたい方には最適です。
登り口から散策路をたどると、道中には火山活動の歴史を物語る遺構や解説看板があり、学びながら歩くこともできます。
登山気分で体を動かした後に待っているのは、心奪われる絶景と迫力ある花火の饗宴。
体験型の観賞スタイルとして、他のスポットにはない魅力があります。
夜間は照明が少ないため、懐中電灯やヘッドライトは必須装備。
また、足元が不安定な箇所もあるため、歩きやすい靴を選ぶと安心です。
昼間のうちに一度ルートを確認し、明るいうちに下見を兼ねて散策しておくと、夜の観賞がよりスムーズに楽しめるでしょう。
洞爺湖遊歩道
湖岸に沿って整備された洞爺湖遊歩道は、アクセスの良さと景観の美しさを兼ね備えた誰でも楽しめる花火観賞スポットです。
道幅も広く、舗装されているため、ベビーカーや車椅子を利用する方でも安心して通行できます。
観光の途中でふらっと立ち寄ってそのまま観賞できる、柔軟な楽しみ方ができるのも魅力のひとつです。
遊歩道には、ところどころにベンチや足湯が設置されており、散策の合間に足を休めながら夕暮れの湖と花火の幻想的な風景を楽しめます。
特に足湯は、温泉地ならではの特色を活かした人気ポイントで、温かい湯に浸かりながらのんびりと花火を見上げるという贅沢な体験ができます。
周囲にはカフェや売店も点在しており、飲み物や軽食を持ち寄ってゆったりと過ごすスタイルもおすすめ。
夜になると、湖面に映る花火の光がより一層美しさを増し、写真映えする光景が広がります。
気軽に訪れることができながらも、洞爺湖らしさを存分に感じられる、バランスの取れたスポットです。
花火を楽しむためのワンポイントアドバイス
快適に花火を楽しむためのヒント
花火大会をより楽しく、快適に過ごすためには、事前の準備とマナーが重要です。
特に洞爺湖のような自然豊かな会場では、ちょっとした配慮が体験の質を大きく左右します。
場所取りは19時〜19時30分を目安に行動しましょう。
特に人気スポットではこの時間帯にはすでに多くの人が集まり始めています。
より良い場所を確保したい方は、18時台のうちに現地入りしておくのがおすすめです。
レジャーシートなどを使用してスペースを確保する際は、他の観覧者との距離や通路の妨げにならないよう配慮しましょう。
服装・持ち物もチェック
レジャーシート、折りたたみ椅子、防寒着、虫よけスプレー、懐中電灯に加えて、ウェットティッシュや携帯用クッション、簡易ブランケット、飲み物や軽食もあると安心です。
夜は思った以上に冷えることもあるので、長袖の羽織やひざ掛けもあると快適に過ごせます。
雨対策としては、洞爺湖ロングラン花火大会は基本的に小雨決行なので、レインウェアを準備しておきましょう。
傘よりもカッパが周囲に迷惑をかけず便利です。
特にお子様連れの場合、頭からすっぽり覆えるポンチョタイプが重宝します。
荷物を守るためのビニール袋や防水バッグも役立ちます。
ゴミは必ず持ち帰り、分別にも注意を。
三脚を使用する場合は後方の方の視界を遮らないように気をつけましょう。
また、音量の大きいスピーカーの使用や大声での会話は控え、周囲の観覧者とともに心地よく花火を楽しむことを心がけましょう。
まとめ
今回は、洞爺湖ロングラン花火大会2025完全ガイド!期間・時間・駐車場・絶景スポットまで解説!を紹介しました。
【開催期間】2025年4月下旬~10月末
【開催時間】毎晩20:45~21:05(約20分)
【打ち上げ場所】洞爺湖温泉街湖上
【打ち上げ数】約450発/1日
【観覧料金】無料(一部有料観覧船あり)
【雨天時】雨天決行(荒天中止あり)
洞爺湖ロングラン花火大会は、自然の中で楽しめる特別なイベントです。
毎晩行われるため混雑は比較的少なめですが、快適に楽しむには観賞スポットの事前確認と早めの到着がおすすめです。
雨天決行であるため、レインウェアや防寒具の準備も忘れずに。
夜の湖畔は意外と冷えることも多いので、体温調整できる服装があると安心です。
また、周囲に配慮したマナーも大切なポイント。
ゴミの持ち帰りや場所取りでの節度ある行動、三脚利用時の配慮など、みんなで気持ちよく花火を楽しむための心がけを忘れずに。
準備万端で、洞爺湖の夜空を彩る幻想的な花火を満喫しましょう。