毎年夏の風物詩として多くの人々に親しまれている諏訪湖花火大会。2025年もその開催が予定されており、打ち上げ数や規模の大きさから全国でも屈指の人気を誇ります。
この記事では、有料席に頼らずに、より快適に花火を楽しむための穴場スポットや観覧のコツを余すことなくご紹介します。
花火大会の日程・会場情報をチェック
2025年の諏訪湖花火大会は、8月15日(金)に開催予定です。
このイベントは長年にわたり多くの観光客や地元の住民に愛されており、夏の一大イベントとして定着しています。
開催時間は19時から20時30分までの約1時間半で、会場となる諏訪湖の中央に浮かぶ初島周辺から、多種多様な花火が夜空を彩ります。
花火大会は小雨決行とされており、少々の天候不良では中止されない点も特徴です。
打ち上げられる花火は10号玉やスターマインといった大規模なものも多く、湖を囲む山々に反響する轟音とともに、臨場感あふれる観覧体験を提供してくれます。
特に初島周辺は、打ち上げ場所に最も近いため、花火の迫力を全身で感じられるベストポジションといえるでしょう。
この大会の規模は全国でも有数で、過去には一晩で50万人を超える来場者を記録したこともあります。
それゆえ、周辺の混雑は避けられず、車で来場する場合には特に注意が必要です。
当日は17時から22時まで広範囲にわたる交通規制が実施されるため、早めの移動や公共交通機関の活用をおすすめします。
安心して花火を楽しむためにも、事前の準備が成功のカギを握ると言えるでしょう。
チケット制の有料観覧席について
諏訪湖花火大会では、臨場感を最大限に味わえる有料観覧席、桟敷席が例年用意されています。
この桟敷席は、花火の打ち上げ場所から至近距離である、諏訪湖間欠泉センター付近から旧東バル跡地までの公園に広がる観覧エリアです。
花火の音や光の迫力を真正面から体感できるこのエリアは、花火ファンや観光客にとって非常に人気が高く、特等席とも言える存在です。
有料席の種類
これらの有料席は、地元住民に配慮した市民枠と、全国から申し込める一般枠に分かれています。
市民枠の申込みは毎年5月1日からスタートし、申請方法としては従来のハガキによる郵送に加えて、インターネットによる申し込みも可能となっています。
市民の手に渡る確率を高めるための抽選制が採用され、地元の人々にとっても貴重な夏のイベントの一部として定着しています。
一方、一般枠の申し込みは6月24日から受付が始まり、こちらは完全にインターネット上での受付および抽選となっています。
過去には倍率が非常に高く、希望の席がなかなか確保できないこともありました。
そのため、抽選結果が発表される時期も含めて、こまめな情報チェックが欠かせません。
桟敷席は座布団持参での観覧が多く、花火をゆったりと座って鑑賞したい方に特におすすめです。
夕方の早い時間から席に着くことで、日が沈む湖面の景色とともに、徐々に訪れる夜の美しさを楽しめる点も魅力のひとつです。
より良い座席を確保するためには、申込みのスケジュールを確認し、早期に行動を起こすことが最も重要です。
・マス席(指定席)
特別マス席1マス(16人)20万円、 一般マス席1マス(16人)16万円。ハーフマス席1マス(8人)8万円。
・ブロックエリア入場券
1枚9000円。
・石彫公園エリア入場券(1枚)
Sエリア1万円、Aエリア9000円、Bエリア8000円、Cエリア7000 円。
・湖畔公園桟敷席(指定席)
1席5000円~。
・諏訪湖イベントひろば桟敷席(指定席)
1組1万円~。
・間欠泉北桟敷席(指定席)
1席4000円~
駐車場の詳細と予約のポイント
花火大会当日の8月15日は、すべての駐車場が有料かつ完全予約制となっており、混雑が予想されるため事前の準備が不可欠です。
会場周辺では無料で利用できる駐車場の設置はなく、思いつきで現地へ向かっても駐車スペースを見つけるのは非常に困難です。
そのため、余裕を持って駐車場を確保することが求められます。
予約はネットで
予約の際には、「akippa(あきっぱ)」などのオンライン駐車場予約サービスを活用するのがおすすめです。
このサービスを使えば、スマートフォンやパソコンから簡単に空き状況を確認し、そのままクレジットカード決済で予約を完了させることができます。
キャンセル対応や時間単位での利用も可能な場所もあり、柔軟な利用が可能です。
特に人気の高い湖の近隣エリアの駐車場は、予約開始直後に埋まってしまう傾向が強いため、情報を早めにチェックし、確実に確保しておきましょう。
また、会場周辺には多数の仮設トイレや誘導スタッフが配置される予定ですが、渋滞や歩行者の増加により、実際の移動時間は通常よりも長くなります。
そのため、駐車場から会場までの距離や導線も考慮して選ぶと安心です。
会場アクセス
【電車】JR上諏訪駅から徒歩10分
【車】中央道諏訪ICから約15分(通常時) 当日はかなりの交通渋滞が予想される
無料で楽しめる!諏訪湖周辺のおすすめ観覧場所

有料席にこだわらず、気軽に花火を楽しみたいという方のために、諏訪湖周辺には魅力あふれる穴場スポットが多数存在します。
これらの場所は、混雑を避けつつも十分に迫力のある花火を鑑賞できる環境が整っており、観光客はもちろん、地元住民にも密かに人気です。
主に湖畔エリアと山の上エリアの2つに大別され、それぞれが異なる雰囲気や視点で花火の魅力を引き出してくれます。
湖畔エリアでは、打ち上げ場所に比較的近く、視界を遮るものが少ないスポットも多いため、花火の音と光を間近で感じられる体験が可能です。
水面に映る花火のきらめきや、山々に反響する轟音も重なり、五感をフルに使って楽しめるのが魅力です。
一方、山の上エリアは高台から諏訪湖を一望できるため、全体の花火の構成や空間演出をパノラマのように俯瞰できます。
打ち上げ花火が夜空を舞う軌跡や、フィナーレの一斉打ち上げの迫力を遠くからでもしっかりと捉えることができ、写真撮影にも適したロケーションとなっています。
それぞれのエリアには駐車場やトイレなどの設備がある場所も多く、ファミリーやカップル、年配の方まで幅広く楽しむことができます。
混雑を避けてゆったりと観賞したい方には、これらの無料スポットを利用することが大変おすすめです。
湖畔エリアでのおすすめスポット
下諏訪エリアの間欠泉センター周辺
このエリアは有料席に隣接していながらも、地元住民や観光客にとって無料で楽しめる希少なスペースが設けられているのが魅力です。
特に打ち上げポイントの初島に非常に近いため、視界が開けており、ダイナミックな花火の迫力を存分に味わうことができます。
音の反響や振動も間近で感じられるため、まるで身体全体で花火を受け止めるような感覚を楽しめるスポットとなっています。
しかし、その人気ゆえに毎年多くの人が場所取りに訪れ、特に地元の常連たちは慣れた様子でベストポジションを確保しようとするため、競争率は非常に高くなっています。
8月13日15時を過ぎると一斉にシートが敷かれ始めるため、それ以前に訪れておくのが賢明です。
トイレや売店などの施設も比較的近く、利便性も高いため、家族連れや年配の方にも人気があります。
百景園(ヨットハーバー横)
百景園は、有料会場の真横に位置しながらも、なんと無料で利用できるという非常にお得な観覧スポットです。
視界が広く開けており、まるで有料席と同じような迫力を感じられる上に、混雑がやや緩やかであるため、落ち着いた雰囲気で花火を楽しむことができます。
周囲には芝生エリアやベンチもあり、シートを敷いてのんびりと過ごすにはうってつけの環境です。
人混みを避けたいけれど、間近で花火の迫力を楽しみたいという方には、まさに理想的なロケーションといえるでしょう。
トイレ設備も整っているため、小さなお子様連れのファミリーにもおすすめのスポットです。
一ツ浜公園の駐車エリア
このエリアは、諏訪湖の対岸に位置するため、打ち上げ場所からはやや距離があるものの、そのぶん視界が広く、全体の花火構成を俯瞰的に楽しめるのが特徴です。
花火が水面に映り込む光景や、遠景としての一斉打ち上げの美しさを堪能したい方には最適な場所です。
公園内には約20台ほどの駐車スペースが設けられていますが、先着順のため早めの到着が必要です。
また、トイレなどの施設は近隣の公園や飲食店を利用することになりますが、周囲は比較的静かで、ゆったりとした雰囲気の中で花火を楽しめます。
湖面越しに見える花火の美しさを求めて、あえてこちらを選ぶ観覧者も少なくありません。
みずべ公園
一ツ浜公園の隣にあるこの公園は、比較的静かで落ち着いた雰囲気が特徴です。
駐車場とトイレが完備されており、小さなお子様連れの家族や女性同士でも安心して訪れることができる環境が整っています。
また、公園内の歩道や広場は整備が行き届いており、視界も開けているため、花火の打ち上げが始まると同時に、空に広がる色鮮やかな光のショーを存分に楽しめます。
加えて、湖面に反射する花火のきらめきが視覚的なアクセントとなり、幻想的な風景を演出してくれます。
観覧エリアにはベンチや芝生のスペースもあり、レジャーシートを敷いてくつろぎながらの観賞にも適しています。
周辺には飲食店や自動販売機もあるため、軽食を持参しなくても気軽に立ち寄れる点も利便性が高いです。
混雑が激しい有名スポットに比べて、比較的スペースに余裕があるため、落ち着いた時間を過ごしたい方には特におすすめです。
赤砂崎公園
赤砂崎公園は、砥川の右岸と左岸にそれぞれ公園が広がっており、広大な敷地が魅力のひとつです。
芝生で覆われた小さな丘が点在しており、訪れる人はそこにレジャーシートを敷いて、寝転びながら花火を鑑賞することができます。
視界が遮られることなく開けているため、空いっぱいに広がる花火をダイナミックに楽しめる絶好のスポットです。
園内には150台分の広い駐車場が完備されており、車でのアクセスも非常にスムーズです。
また、清潔に保たれたトイレも設置されており、ファミリーや高齢者の方にも安心して利用してもらえる環境が整っています。
芝生の緑と夜空に咲く花火のコントラストも美しく、写真映えも抜群です。
観覧後には湖畔を散歩するのもおすすめで、一日を通じてゆったりとした時間を過ごすことができる、バランスの取れた観賞エリアと言えるでしょう。
山からの絶景スポット
立石公園
立石公園は、諏訪湖を一望できる標高の高いロケーションに位置しており、映画、君の名はの中で登場する風景のモデルとされていることでも知られています。
夕暮れ時になると、湖面が赤く染まり、花火の光と相まって幻想的な景色が広がり、まるで映画のワンシーンに入り込んだかのような感動を味わうことができます。
公園には展望台が設けられており、ここからは諏訪湖全体のパノラマが見渡せるほか、花火の打ち上げ地点も正面に見ることができるため、花火の高さや広がりを余すところなく楽しむことができます。
ただし、人気スポットゆえに場所取りの競争も激しく、8月14日の12時以降でなければシートなどを広げることができません。
また、花火大会当日は早朝4時から夜22時まで道路が通行止めとなるため、車でのアクセスは不可となり、徒歩での登園が必須です。
駐車場は8月14日の16時で閉鎖されるため、それまでに車を停める必要があります。
徒歩での移動が必要な分、多少の体力と計画性は求められますが、その苦労を上回る絶景が待っていることは間違いありません。
カメラや三脚を持参しての撮影にも適しており、写真愛好家にも非常に人気のあるスポットです。
鳥居平やまびこ公園
鳥居平やまびこ公園は、山の中腹に広がる自然豊かな公園で、園内からは諏訪湖全体を一望できる贅沢なパノラマが広がります。
視界を遮るものが一切ないため、打ち上げられる花火のフォルムや色彩をしっかりと確認でき、鑑賞の満足度も非常に高いです。
この公園の最大の特徴は、比較的混雑が少ないという点です。
アクセスには車が便利で、駐車場も完備されているため、家族連れや年配の方でも気軽に訪れることができます。
ベンチや芝生エリアも整備されており、レジャーシートを敷いてピクニック気分で花火を楽しむことが可能です。
また、標高が高いため夏でも風が心地よく、湿気が少なく快適に過ごせます。
周囲の山々や湖の光景とともに、打ち上がる花火が空と調和する姿はとても美しく、静けさと壮大さを同時に感じられるスポットです。
落ち着いた雰囲気の中でゆっくりと花火を観賞したい方には、まさに理想的な場所と言えるでしょう。
まとめ 混雑を避けて快適に楽しむために
諏訪湖花火大会は、打ち上げ数や規模の壮大さにより、毎年全国から数十万人の観光客が訪れる夏の一大イベントです。
そのため、交通や会場周辺は大変な混雑が予想されます。
快適に花火を楽しむためには、計画的な行動がとても重要になります。
まず、場所取りについてですが、人気スポットは前日から場所を確保する動きが活発になります。
特に湖畔の有料席近くや展望が良い山の上の公園では、早めに訪れることでベストポジションを確保することが可能です。
場所取りには敷物や簡易椅子、暑さ対策として日除けなどを持参すると快適さが増します。
また、駐車場に関しても、予約可能なスペースは限られているため、事前に「akippa」などのサービスを通じて早めの予約を行うことが肝要です。
時間に余裕を持って会場に到着できるよう、移動手段を工夫するのも大切です。
特に交通規制が敷かれる時間帯を避けて移動することで、混雑のストレスを最小限に抑えることができます。
さらに、花火を鑑賞する場所としては、有料席を使わずとも無料で楽しめるスポットがたくさんあります。
湖畔の静かな公園や、山から見下ろす絶景のポイントなど、自分の好みや状況に合わせて最適な場所を選ぶことで、より一層思い出深い体験になるでしょう。
花火の反響音や水面に映る光の演出、夕暮れの空と夜空の移り変わりを感じながら観賞するひとときは、格別なものになります。
2025年の諏訪湖花火大会を心ゆくまで楽しむために、ぜひこれらの情報を参考にしつつ、自分に合った観覧スタイルを見つけてください。
家族や友人、恋人と過ごす時間が、きっと特別な夏の思い出となるはずです。