北海道函館市の中心部に位置する「函館公園」は、春になると一帯が桜に染まり、地元市民や観光客の心をとらえる花見スポットとして高い人気を誇ります。
明治時代に誕生したこの公園には、約400本のソメイヨシノが植えられており、毎年4月下旬から5月上旬にかけて淡い桜色に包まれます。
また、園内にはレトロな遊園地「こどものくに」や屋台が立ち並ぶ桜まつり、夜桜のライトアップなど、老若男女が一日中楽しめる仕掛けが満載です。
本記事では、2025年の桜の見頃予想から、園内の見どころ、ファミリーに嬉しい過ごし方まで詳しくご紹介します。
この記事では、2025年の桜の見頃、アクセス方法、周辺情報、家族での過ごし方までを徹底的に紹介します。
函館公園概要
函館山のふもとに広がる函館公園は、1880年代に開園した北海道で最も古い公園のひとつ。
開設以来、市民に親しまれ続けてきた場所であり、その趣きある風景は時代を超えて人々の心を和ませています。
園内には西洋と和風の建築様式が融合した建造物が点在し、歴史と自然の美しさが共存する風情ある景観が広がっています。
春になると、芝生や遊歩道を彩る桜が訪れる人々を迎えてくれます。
なかでも正門から続く桜並木は、アーチのように枝が重なり合い、まるで花のトンネルをくぐっているような感覚に。
舞い散る花びらが空を舞う光景は、函館の春を象徴する風物詩とも言えます。
函館公園の桜の見頃はいつ?
2025年の函館公園の桜は、4月下旬から5月初旬にかけての開花が見込まれています。
北海道内では比較的早く桜が咲くエリアのひとつで、毎年多くの人々が春の訪れを感じに訪れます。
満開のピークは1週間から10日前後。ちょうどゴールデンウィークと重なることが多く、家族連れや観光客でにぎわう期間でもあります。
例年、最新の開花情報は函館市観光サイトやSNSで発信されるため、お出かけ前にはチェックしておくと安心です。
函館公園のおすすめポイント
こどものくに(ミニ遊園地)
公園内にある「こどものくに」は、大正時代から続く日本有数の歴史あるミニ遊園地。昭和の香りが残るアトラクションが並び、どこか懐かしい雰囲気が漂います。
・観覧車:桜の季節は絶景ポイントとして人気
・豆汽車・ゴーカート・メリーゴーランド:お子様に大人気
・料金は1回350円前後とリーズナブルで、家族で気軽に楽しめます
さらに売店ではソフトクリームや軽食も販売されており、芝生でピクニックをしながら過ごす方も多く見られます。
スタッフの対応も親切で、安全面にも配慮されているため、小さなお子様連れでも安心して過ごせます。
桜まつりと屋台
桜の季節になると、毎年恒例の函館公園桜まつりが開催され、公園内はお祭り一色に染まります。
函館公園桜祭り開催日程
函館公園桜祭りは、2025年4月19日(土)から5月6日(火)まで開催されます。
園内には30店以上の屋台が軒を連ね、焼きそばやたこ焼き、唐揚げなどの定番から、函館名物イカ焼きやホタテのバター焼きなど、地元ならではのグルメまで揃います。
また、綿あめやチョコバナナ、りんご飴など、子どもが喜ぶお祭りスイーツも充実。
縁日コーナーには金魚すくいや射的など懐かしい遊びもあり、幅広い世代で楽しめるのが魅力です。
さらに週末には、地元団体によるステージイベントも開催されることがあり、訪れる人々の春の一日を盛り上げてくれます。
ピクニックに最適な広場とベンチ
広々とした芝生広場や桜並木に沿って配置されたベンチは、お弁当を広げたり、読書を楽しんだりするのにぴったりの場所。
日差しがやさしく降り注ぐなか、満開の桜を眺めながらくつろぐ時間は格別です。
また、園内の遊具広場では、すべり台やブランコなどで子どもたちが元気に遊ぶ姿が。親はベンチで見守りながら、のんびりした時間を過ごせます。
屋台グルメをテイクアウトして広場で味わうスタイルも人気で、気軽に“お花見ピクニック”が楽しめるスポットです。
家族連れにうれしいポイント
函館公園は、小さなお子様連れの家族にも配慮が行き届いた、安心して過ごせるスポットです。
園内には多目的トイレやおむつ交換台が完備されており、赤ちゃんと一緒でも快適に過ごせるよう配慮されています。
また、ベビーカーや車椅子の利用にも優しいバリアフリー仕様で、スロープの配置や段差の少なさが移動のしやすさをサポート。
歩き疲れたときには、日陰に設けられたベンチでゆっくりひと休みすることもできます。
清掃が行き届いた清潔な環境や、ごみ箱の設置場所も適切で、公園全体が気持ちよく保たれています。
警備員の巡回もあり、案内表示も見やすく、初めて訪れる方でも安心して楽しめる環境が整っているのも大きな魅力です。
夜桜ライトアップ
ライトアップは例年18時から21時まで実施され、提灯のやわらかな光や足元からのライトアップにより、桜の輪郭が浮かび上がるような美しい演出が施されます。
日没から夜にかけて、空の色合いと桜の表情が刻々と変化し、写真映えも抜群。
カメラ片手に夜の静けさとロマンチックな雰囲気を楽しむカップルやファミリーの姿も多く見られます。
なお、春とはいえ夜間は肌寒くなるため、軽めのアウターやブランケット、カイロなど防寒対策を忘れずに。
風が通り抜けやすい場所もあるため、ウインドブレーカーなどもあると安心です。
函館公園の基本とアクセス情報
函館公園アクセス
住所:北海道函館市青柳町17
アクセス方法は非常に便利で、観光客にも分かりやすいのが魅力です。
市電青柳町下車後、徒歩約5分と非常に便利な立地です。
JR函館駅からは車で約15分。
タクシーのほか、バスを利用する場合は、谷地頭方面行きが便利です。
バス停からも徒歩圏内なので、荷物が多い場合にも安心です。
函館公園駐車場
公園周辺には複数の駐車場がありますが、花見シーズンは混雑が予想されます。
特に桜まつり開催時は早めの到着か、公共交通の利用をおすすめします。
レンタサイクル
函館市内には観光客向けのレンタサイクルサービスもあり、近くの宿泊施設から自転車でアクセスするのも便利。
春の風を感じながら桜並木を走り抜ける時間は、思い出に残る旅のワンシーンとなるはずです。
おすすめの周辺スポット
谷地頭温泉
公園から車で5分ほどの距離にある谷地頭温泉は、源泉かけ流しの湯が楽しめる地元の人気温泉施設。
ナトリウム・カルシウム塩化物泉の効能により、冷えた体をじんわりと温めてくれます。
露天風呂やサウナも完備されており、昭和レトロな空間でくつろぎの時間を過ごせます。
函館山ロープウェイ
夜桜を楽しんだあとは、函館山の山頂から夜景を堪能してみてはいかがでしょう。
山頂まではロープウェイで約3分。
ゴンドラからは徐々に広がる街の灯りや港のきらめきが楽しめます。
山頂展望台では世界三大夜景にも選ばれた美しい光景が広がり、ロマンチックなひとときを演出してくれます。
■ まとめ
函館公園は、歴史ある都市公園としての風格を備えつつ、家族連れや観光客、カップルなど、訪れる人すべてが快適に過ごせるよう設計された魅力あふれるスポットです。
桜の季節には約400本ものソメイヨシノが園内を彩り、屋台グルメやミニ遊園地「こどものくに」など、家族みんなで楽しめる要素が満載。
昼間は賑やかなピクニックや遊び、夜は幻想的なライトアップと、それぞれの時間帯に違った楽しみ方ができます。
さらに、温泉や絶景スポットなど周辺にも見どころが多く、日帰りでも宿泊でも満足度の高い春の旅になること間違いなし。
桜とともに、心に残るひとときを函館で過ごしてみてはいかがでしょうか。