北海道の春を代表する花見スポットとして知られる美唄市・東明公園。
桜の季節になると、広い園内がやわらかな桜色に包まれ、多くの見物客でにぎわいます。
公園内には約2,000本の桜が植えられており、桜のトンネルや水辺の並木道など、歩くたびに異なる景色が楽しめるのが大きな魅力。
毎年恒例の「びばいさくら桜まつり」では、日中の花見はもちろん、夜桜のライトアップや地元グルメの屋台、夜には花火も打ち上がるなど、一日中イベントを満喫できます。
この記事では、2025年の桜の開花予想や見頃のタイミング、アクセス・駐車場情報、注目のグルメ、近隣の観光情報まで詳しくご紹介します。
美唄市東明公園
東明公園は、北海道美唄市にある自然豊かな広大な総合公園です。
標高70mほどの丘陵地に広がっており、市内を一望できる展望台「スペースカリヨン」がランドマークとなっています。
園内には、子どもが遊べる遊具広場や、高齢者から若者まで楽しめるパークゴルフ場、季節の風を感じながら散歩できるジョギングコースが整備されています。
芝生広場やベンチも豊富にあり、レジャーシートを広げてのんびり過ごす家族連れも多く見られます。
また、桜の季節だけでなく、新緑や紅葉の季節も美しいため、年間を通して楽しめる公園として親しまれています。
2025年 桜の開花予想と見頃時期
例年、東明公園の桜は4月下旬に咲き始め、5月中旬頃までが見頃とされています。
公園内には開花時期が異なる複数の品種が植えられており、長期間にわたって花見ができるのが特徴です。
・早咲きのソメイヨシノ
・中咲きのエゾヤマザクラ
・遅咲きのヤエザクラ
それぞれタイミングがずれて咲くため、4月末から5月中旬にかけて、園内の風景は刻々と変化します。
とくにゴールデンウィーク頃には、桜の密度が最も高く、訪れるには絶好のタイミング。
年によっては開花が早まることもあるため、直前にはSNSや市の公式情報で最新の開花状況を確認するのがおすすめです。
東明公園の桜の本数と種類
園内の見どころとしてまず挙げたいのが、約200メートルにわたって続く桜のトンネル。
満開時には、頭上を桜の枝が覆い、花のアーチが続く幻想的な景色が広がります。
光の角度によってトンネル内部の雰囲気が変わり、午前中のやさしい日差しや夕暮れの赤みがかった光の中では、より一層ロマンチックな空間に。
さらに、公園内には川沿いに並ぶ桜並木もあり、ゆったりと流れる小川と一緒に桜を眺められます。
水面に映る桜、舞い散る花びら、小さな橋との組み合わせは、写真好きの方にとってもたまらない撮影スポットです。
主な桜の種類
・ソメイヨシノ
日本全国で最もポピュラーな品種。
淡いピンク色の花がふんわりと枝を覆い、一斉に咲き誇る姿はまさに春の象徴。
風に舞う花びらも美しく、桜吹雪の下で過ごすひとときは格別です。
・エゾヤマザクラ
北海道を代表する品種で、ソメイヨシノより少し遅れて咲き始めます。
濃いピンクの花が特徴的で、鮮やかな色合いが映えるため、写真映えするスポットとしても人気があります。
・ヤエザクラ
開花が遅く、ゴールデンウィーク後半まで楽しめるのがこの八重咲きの品種。
重なりのある花びらが豪華で可愛らしく、花のボリューム感も抜群。
ふっくらとした花姿は、他の品種とは異なる存在感を放ちます。
桜まつり(びばいさくら)情報
開催日程・時間
2025年の開催は、4月27日(日)から4月29日(火)までの3日間を予定。
各日とも午前10時から夜8時まで様々な催しが行われます。
それぞれの日で異なるプログラムが用意されており、訪れるたびに異なる楽しみがあるのも本まつりの醍醐味です。
主なイベント内容
・夜桜ライトアップ
幻想的な夜の桜を楽しめるライトアップは、18:00~20:30にわたって毎晩実施され、多くの来場者を魅了します。
特に人気のエリアは、桜のトンネルやスペースカリヨン付近で、昼間とはまるで別世界のような幽玄な雰囲気を醸し出します。
桜並木がほのかに照らされる中を歩くと、まるで映画のワンシーンに入り込んだかのような体験ができます。
また、ライトアップエリアには各所にベンチも配置されており、ゆっくりと座って夜桜を眺めることも可能です。
歩道には足元照明やソーラーライトも整備されており、小さなお子様連れでも安心して散策を楽しめます。
カメラマンにも人気の高い時間帯となっており、桜と照明の幻想的なコントラストを狙って撮影を楽しむ方々の姿も多く見られます。
・屋台
会場内には、地元グルメを堪能できる屋台や移動販売車がずらりと並びます。
美唄焼き鳥や美唄ラーメンといったご当地グルメはもちろん、じゃがバター、フルーツ飴、揚げたてのたこ焼きやお好み焼きなど、祭りならではの屋台メニューが充実。
さらに、近年話題のスイーツ系キッチンカーも充実しており、クレープやソフトクリーム、桜味のチュロスなどが春の雰囲気を引き立てます。
地元産の野菜や加工品を扱う農産物直売所も出店しており、お土産選びにも困りません。
温かい食べ物と春の空気に包まれて、花より団子なひとときも楽しめるグルメスポットです。
・打ち上げ花火
桜まつり初日となる4月27日(日)20:30より花火大会が盛大に開催されます。
満開の桜が咲き誇る園内で、色とりどりの花火が夜空を華やかに染め上げる光景は、息を呑むほどの美しさ。
まさに春の夜に咲くもうひとつの花と言えるでしょう。
花火は約30分間にわたり、音楽に合わせた打ち上げや連発花火、大玉花火などバラエティに富んだ演出が続き、来場者を魅了します。
特にスペースカリヨン周辺からの眺めは圧巻で、桜のシルエット越しに広がる花火が幻想的な風景を生み出します。
北海道でも桜と花火を同時に楽しめるイベントは少なく、この共演を体験できる貴重なチャンス。
写真や動画に収めたくなるような瞬間の連続で、春の思い出に深く刻まれる特別な夜となることでしょう。
・音楽ステージやパフォーマンス
期間中は特設ステージで、地元アーティストによる音楽ライブや、ダンスパフォーマンスが行われます。
フォークバンドのライブ、ダンスショー、マジックやバルーンパフォーマンスなど、バラエティに富んだ演目が披露されます。
観客参加型のイベントや子ども向けのワークショップもあり、家族で一日楽しめる工夫が随所に施されています。
アクセス情報
【車でのアクセス】
・札幌から車で約1時間10分(道央自動車道利用)
・美唄ICから東明公園までは約10分
札幌市内から東明公園までは、道央自動車道を利用して約1時間10分ほどのドライブコース。
途中には休憩に立ち寄れるサービスエリアや道の駅もあるため、道中も楽しみのひとつになります。
高速道路の美唄ICを降りてからは、公園までの道も整備されており、約10分でスムーズに到着できます。
公園周辺には無料駐車場が約100台分用意されており、利便性は高いですが、土日やイベントのピーク時には混雑が予想されるため、午前中の早めの来場を推奨します。
また、周辺の臨時駐車場や駐車誘導スタッフの案内がある場合もあるので、現地の掲示にも注目しておくと
よいでしょう。
【公共交通機関でのアクセス】
・JR函館本線「美唄駅」からタクシーまたは車で約10分
・または市民バスにて「東明1条3丁目」下車、徒歩すぐ
JR函館本線「美唄駅」からはタクシーまたは自家用車で約10分ほど。
駅前にはタクシー乗り場も整備されているため、アクセスは比較的スムーズです。
市民バスを利用する場合は、「東明1条3丁目」バス停で下車し、そこから徒歩すぐ。
バスの本数や時刻は事前に確認しておくと安心です。
さらに、桜まつり期間中は特別運行の無料シャトルバスが用意される予定で、美唄駅や市内の主要ポイントから会場へのアクセスが便利になります。
シャトルバスは時刻表が決まっており、利用者が集中する時間帯には臨時便が増便される可能性もありますので、事前に公式情報をチェックしておきましょう。
駐車場
公園には無料駐車場が約100台分用意されていますが、桜まつり期間中は早朝から満車になることも珍しくありません。
特に混雑が激しい時は、臨時の駐車スペースが設けられる場合もありますが、徒歩での移動が発生する可能性もあるため、歩きやすい靴での来場がおすすめです。
見どころ&おすすめスポット
スペースカリヨン(展望台)
丘の上にそびえるスペースカリヨン展望台からは、美唄の街並みが360度にわたって広がり、まるで桜の海に浮かんでいるかのような絶景が楽しめます。
特に桜が満開となる時期には、眼下に広がるピンク色の波が一面を埋め尽くし、訪れる人々を感動させます。
日中の眺望は開放感にあふれ、遠くには山並みや田園風景も見渡すことができるほか、澄んだ空気の中で桜の香りがほのかに漂い、五感を癒してくれます。
夜になると、園内のライトアップが幻想的に浮かび上がり、遠方の街灯りとともにロマンチックなムードを演出。
カップルや写真愛好家にとっても絶好の撮影スポットとして親しまれています。
展望台に設置されたカリヨン(鐘)は、風の強さや向きに応じて繊細に音色を変化させ、まるで自然が奏でるメロディーのよう。
静かな夕暮れ時には、その音色が周囲の静寂と溶け合い、訪れる人々の心を優しく包み込んでくれるでしょう。
桜のトンネル
約200mの桜並木がアーチ状に枝を広げる「桜のトンネル」は、びばいさくらまつりの中でも屈指の絶景スポットとして知られています。
春風に揺れる無数の桜の花びらが、まるで雪のように舞い散る光景は、訪れる人々の心を静かに満たしてくれます。
このトンネルを歩くひとときは、淡い桜色の光に包まれた幻想的な空間そのもので、まさに現実を忘れさせてくれる贅沢な時間です。
特に午後の柔らかな陽光が差し込むタイミングでは、花びらの陰影が道に映り込み、まるで桜の絨毯の上を歩いているような気分に。
夜にはライトアップによってトンネル全体が柔らかな光に照らされ、昼間とはまったく異なる幻想的な雰囲気に様変わり。
手をつないで歩くカップルや、記念撮影を楽しむ家族連れの姿が多く見られ、心に残る特別な春の思い出が刻まれる場所となっています。
周辺情報&立ち寄りスポット
美唄焼き鳥
モツや皮、玉ねぎなどを一本の串に丁寧に刺し、強い炭火でじっくりと香ばしく焼き上げる「美唄焼き鳥」は、美唄市が誇るご当地グルメのひとつ。
その独特なスタイルは、一串に複数種類の部位を組み合わせるというもので、ひと口ごとに異なる食感と味わいが楽しめるのが魅力です。
なかでも「たつみ」の屋台は、地元民のみならず観光客からも厚い支持を受けており、例年まつり期間中には長蛇の列ができるほどの人気ぶりを誇ります。
たつみの焼き鳥は、秘伝のタレと絶妙な焼き加減が決め手で、炭火の香ばしさが食欲をそそります。
また、美唄焼き鳥はビールとの相性も抜群で、花見やイベントの際にはぴったりの一品。
焼き立ての串を片手に桜を眺めながら味わう体験は、春の醍醐味といえるでしょう。
アルテピアッツァ美唄
彫刻家・安田侃氏が手掛けた屋外美術館アルテピアッツァ美唄は、自然と芸術が見事に融合した唯一無二の空間です。
広大な敷地内には、大理石やブロンズを用いた彫刻作品が点在し、訪れる人々は散策をしながらアートを身近に感じることができます。
彫刻は自然の風景と一体となるように配置されており、まるで森の中に作品が息づいているかのような雰囲気を醸し出しています。
春には桜の花が咲き誇り、彫刻と淡いピンクの花びらが織りなす風景は、幻想的な美しさを見せてくれます。
秋には紅葉が園内を染め上げ、色とりどりの葉とアートが調和する風景に心を奪われます。
また、敷地内には静かな時間を過ごせるカフェやギャラリースペースもあり、ゆったりとしたひとときを求める方にも最適なスポットです。
季節ごとに異なる表情を見せるこの場所は、自然を愛する人や芸術に触れたい人にとって、心を癒す特別な体験を与えてくれることでしょう。
美唄温泉ピパの湯 ゆーりん館
公園近くの小高い丘の上に建つ温泉宿、美唄温泉ピパの湯 ゆーりん館は、自然に囲まれた絶好のロケーションにあり、桜の季節には特に人気の高い癒しスポットです。
館内には四季折々の風景を楽しめる露天風呂が完備されており、春には桜を眺めながら湯に浸かるという贅沢な体験が可能。
澄んだ空気の中、湯けむりと共に漂う桜の香りが、心と体の疲れを優しくほぐしてくれます。
また、幻想的な空間が広がる青の洞門と呼ばれる露天風呂では、青い照明と岩肌が織りなす独特の雰囲気を味わうことができ、非日常の癒しの時間を演出してくれます。
施設内には休憩スペースや食事処もあり、地元食材を使った料理を楽しめる点も魅力のひとつです。
日帰り入浴も受け付けているため、観光や花見の合間に立ち寄ってリフレッシュするのにもぴったり。
美唄での一日をより思い出深いものにしてくれる、ぜひ訪れておきたいスポットです。
まとめ
今回は、美唄市東明公園桜まつり【2025】完全ガイド・アクセス情報を紹介しました。
東明公園のびばいさくら桜まつりは、単なるお花見イベントにとどまらず、桜の美しさを軸に、食・音楽・アート・温泉といった地域の魅力が一堂に会する、まさに北海道でも随一の春の総合フェスティバルです。
桜並木のトンネルを歩くときの感動や、スペースカリヨンから望む花の海、春風に揺れる桜の香り。
地元ならではのグルメに舌鼓を打ち、心躍るステージイベントや幻想的な夜桜ライトアップを楽しんだあとは、温泉で一日の疲れを癒すという贅沢な一日が過ごせます。
スマートフォンのカメラを向けたくなるようなフォトジェニックな風景がそこかしこに広がり、美味しい地元グルメと心に残る文化体験が一体となって、まつりを訪れるすべての人々に忘れられない春の記憶を刻んでくれることでしょう。
2025年の春は、美唄で花と人と心がつながるひとときを体感し、五感すべてで春を楽しむ贅沢な時間を過ごしてみませんか?